「鎌倉ものがたりと横須賀ストーリー」 その21 東慶寺を歩く

 次に、円覚寺とJR横須賀線の線路を挟んで向かい側に立地している東慶寺(鎌倉尼五山二位)に向かった。

 東慶寺は臨済宗円覚寺派の寺院で、この寺の開山者である覚山尼は円覚寺を開山した北条時宗の夫人である。

 夫と妻の開山となる寺が線路を挟んで向かい合って建てられているのは、鎌倉を旅するものにとっては微笑ましい情景である。

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 東慶寺は正面奥の狭い階段を上がったところに建っている。

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 1分程歩いて、この階段のところまで達した。

 これから階段を上り、明治35年まで男子禁制で、かって女性から離婚できなかった時代に縁切寺(駆込寺)として600年に渡って多くの女性を救った東慶寺の素朴な茅葺屋根の山門に向かう。

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 山門を潜ってすぐ左側に茅葺屋根の鐘楼がある。

 現在の鐘楼は大正5年のもので、関東大震災で唯一倒れなかった建物であるが、梁に大震災のとき梵鐘が揺れてめり込んだ跡が残っている。

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 鐘楼を通り過ぎた右側にある大きな建物が書院である。

 以前は1634年に徳川忠長屋敷から移築された建物だったが、関東大震災で倒壊したため以前とほぼ同じ間取りで大正末に再建された。

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 山門、鐘楼、書院を見ながら、本堂の横まで石畳の参道を歩いてきて、ここで後ろを振り返った。

 山門まで真っ直ぐに参道が続いていて、その延長線上には円覚寺のある山の稜線が見え、道の両側には季節を彩る花木が立ち並んでいる。

 この寺は梅で有名だが、梅が終わると鐘楼の向かいの彼岸桜が咲き、それが終わると枝垂桜、ウコン桜、そして八重桜などが続いて咲いていく。

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 これから本堂の前にあるこの門を潜って、東慶寺一の必見撮影ポイントとなっている本堂に入っていく。

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 これが、正方形の建物に対して三角形の屋根板を4枚使用する宝形造という独特なフォルムで建てられた本堂である。

 宝形造の屋根が際立って良くいつまでたっても見飽きないのだが、実はこの建物も関東大震災で倒壊したため、1935年に再建されたものである。

 ここで東慶寺を終える。

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