サランヘヨ~韓国に恋をして 黛まどか

黛まどかという女流俳人は、旅の好きな方である。先人の足跡を尋ねて、松尾芭蕉の奥の細道を辿ったり、北スペインのサンチャゴ巡礼道900kmを踏破したこともある。


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 今回取り上げる「サランヘヨ」の旅は、韓国の釜山駅を2001年8月21日にスタートし、1週間から5日間の旅を5回繰り返し、ソウル市庁舎に2002年10月30日にゴールした「韓国版、奥の細道」の旅である。

 彼女は旅の途中で、何故歩いてあんなに遠いところまで行くのか、バスで行けばいいのにと、喫茶店のアガシ(お姉さん)や食堂のアジョン(おじさん)に言われる。このあたりの人間は誰も歩いたことがないし、歩けっこない、やめなさいと言われる。

 その問いに、彼女はこう答えている。

 「なぜ歩くのか・・・・という疑問は、そのままなぜ俳句を詠むのかという疑問に通ずるように思う。人が言うように、バスや電車を利用しても充分に素朴な旅を楽しめるに違いない。むしろ移動距離が増える分、出会いも増えるかもしれない。しかしひともとのスミレを見つけてかがんだり、韓国の大地に根を張ってきた大樹のふところで涼風に吹かれたりするとき、私は歩く旅人だけに与えられる天からのギフトを受け取ったような気がする。そして俳句もそんな瞬間に生まれるのだ。」

 しかし、韓国の徒歩の旅は、女性にとってはかなりの冒険となる。季節の良い時ならそう問題はないが、季節の厳しい初冬や真夏にも彼女は旅をしている。まして、韓国の徒歩旅行は道無き道を行くという感じで、線路の上を歩いたりトラックが頻繁に行きかう国道を歩いたりするのだ。

 景色を眺めている余裕はそんなに無く、むしろ山道で夜になったり、雨に降られたりの苦労の連続となる。旅の途中で友人の訃報も入り、悠長な旅どころの感じではない。

 そんな苦労をしながら彼女は、隣国でありながらどこか遠い国であった韓国の普通の人達の人情に触れて、お互いの心を通わせて行く。



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 彼女に言わせれば、「韓国の人々はあの真っ赤な唐辛子のように情熱的で、むくげのように辛抱強く、オンドルのようにあたたかだった。」という。
 彼女の文章に惹かれ、彼女の俳句の中に織り込まれている韓国への熱い思いに惹かれ、僕はまた一段と「冬ソナの国」が好きになったよ。

 雪の中の旅となった慶州―安東の最終日、市内を流れる洛東江の土手に、ハングルで大きく文字が書かれていた。

 雪の上に書かれたハングル文字はまるで1枚の風景画のように鮮やかで、彼女の旅を祝福しているようだったという。


 さて、ここであなたに挑戦。このハングル文字は何と書かれていたのでしょうか。
 もちろん、ハングルで書いても英語で書いても日本語で書いても正解とします。

 ヒント  この日記の中にそれは書いてあります。



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 サランヘヨ

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