耽羅紀行(済州島の旅) その5 とりあえず死を覚悟して済州空港まで

 大韓航空KE-718便は予定時刻の午前9時45分には動き出し、その10分後には成田空港を飛び立った。
 子どもでもないのに毎回の空の旅で体験することだが、「落ちたら間違いなく死んじゃうな」という恐怖心が必ず生まれてしまうことである。
 乗ってしまったらアトノマツリで、ジタバタしてもどうにもならない飛行機のことだから、なおのことこの手の恐怖が生まれるのだろう。
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 それで事前にネットで航空機事故について調べたので紹介する。

1 航空事故に遭遇する確率  飛行機に毎日乗ったとして、事故に遭う確率は  438年に1回。
2 航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率自動車の33分の1
3 飛行機事故に巻き込まれた場合の生存率  95パーセントの生存率 
4 航空事故の時間帯航空事故のおよそ8割は、機が離陸・上昇を行う際と進入・着陸を行う際の短い時間帯に起こっている。
 このなかでも離陸後の3分間と着陸前の8分間の「クリティカル・イレブン・ミニッツ(魔の11 分)」と呼ばれる時間帯に事故は集中している。

 自分を安心させるためにしたことなのだが、心配している程のものではないということが、理屈の上では理解できた。

 更に、「航空会社別1970年以降の100万フライトあたりの事故率」も事前に調べたので紹介する。(数字は100万フライトあたりの事故率)

1 7.60 エジプト航空
2 7.16 チャイナエアライン
3 6.83 トルコ航空
4 4.89 エアインディア
5 3.84 パキスタン航空
6 3.54 イラン航空
7  2.58 コリアンエアー
8 2.47 フィリピン航空
9 2.44 ガルーダインドネシア航空
10 1.60 タイ国際航空
11 1.50 シンガポール航空
12 1.45 キャセイパシフィック航空
13 1.36 日本航空
14 1.14 アシアナ航空
15 0.92 マレーシア航空
16 0.90 ヴァリグブラジル航空
17 0.81 KLMオランダ航空
18 0.74 ニュージーランド航空
19 0.73 アリタリア航空
20 0.59 アメリカン航空
21 0.55 エールフランス
22 0.37 ユナイテッド航空
23 0.33 エアカナダ
24 0.28 ノースウエスト航空
25 0.22 全日空
26 0.22 ブリティッシュエアウェイズ
27 0.19 スカンジナビア航空
28 0.19 ルフトハンザドイツ航空
29 0.18 コンチネンタル航空
30 0.16 デルタ航空
31 0.00 エミレーツ航空、ヴァージンアトランティック航空、フィンエアー、オーストリア航空、カンタス航空、エバー航空となっていた。
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 ワーストテンは要注意の航空会社、ワーストスリーのエジプト航空、チャイナエアライン、トルコ航空には絶対乗りたくない。
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 因みに僕の空の旅だが、2010年1月に行った「北京の旅」はワースト7のコリアンエアー、2012年10月に行った「韓国一周の旅」はワースト7のコリアンエアー、2013年3月に行った「台湾1周の旅」は最優秀航空のエバー航空だった。

 そして今回の旅はまたワースト7のコリアンエアーである。 
 事前にネットで調べたことがいけなかったのか、離陸後の3分間と着陸前の8分間の「クリティカル・イレブン・ミニッツ(魔の11分)」の前半部分である離陸後の3分間は、とりあえず死を覚悟して身動きもしなかった。 
 その時間が過ぎても「落ちたら間違いなく死んじゃうな」という恐怖心に襲われて、ネット調査は無駄足となった。 
 水平飛行となり、客室乗務員が食事の用意で頻繁に行き来するようになってから、ようやく余裕が生まれてきた。 
 そして機内食である。
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 おにぎりとお茶程度の朝食だったので、この程度の機内食はすんなりとお腹に収まった。 
 飲み物もコーヒー、ジュースに限らずお酒類も出るので、缶ビールを客室乗務員の盧(ノ)さんから手渡して貰い、美味しく機内食をいただいた。 
 余裕が出て来たので少し遊んでみた。 
 前の2012年秋の「韓のくにの旅」の時に、ハングルで書かれた文字がロシア語かモンゴル語程度にしか思えず、つまり「何がなんだか、僕わかんなーい」という程度だったので、意味はともかくとして読めるだけは読めるようになりたいと考えてチャレンジしたハングルの世界に、ホンの少しの間遊んでみた。
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 頭の中身がまたしてもこんな状態に戻っているにもかかわらず。遊びの対象は客室乗務員の盧(ノ)さんである。
 彼女の制服には名札がついていた。
 ハングルで書かれているので、普通程度の日本人には彼女の名前が何と言うのか全くわからない。
 日本人客がほとんどなのに不親切という気持ちはここではしまって、この「노공주」という文字で書かれた彼女の名前を読んでみる。
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 ローマ字で変換していくが、노はno、공はkongでは無くgongと読むのだったな。
 そして最後の文字の주はチェジュ島のjuと読むので、彼女の名前はno gong juということになる。
 僕は頭の中身が前に戻ってしまた状態でハングルが読め、彼女の名前がわかったのが嬉しくて、「のさん」と食事を下げる彼女を呼んでみた。
 「のさん」は僕の言葉に全く反応せず、愛想笑いもしてくれず、発音が悪かったのかなと思ってもみたが、彼女の態度に腹が立ったので、これからの韓国の将来が危ぶまれると、頭の中で悪態をついていた。

 そうこうしているうちに時間は過ぎ、後半のクリティカル・イレブン・ミニッツ(魔の11分)も無事に終え、ワースト7のコリアンエアー718便は2時間半弱の飛行を終え、済州空港に到着した。

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