春望

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 国の都の長安は戦争で破壊されてしまったが、山や河は昔のままである。
 町にも春が来て、草木は深く生い茂っている。

 このような戦乱の時世を思えば、花を見ても涙が落ちる。
 家族との別れを悲しんでは、鳥の鳴き声を聞いても心が痛む。

 戦乱ののろし火は、もう何ヶ月も続いていて、家族からの手紙は万金にも値(「あたい」)する(ほど貴重である)。
(悲しみのあまり頭を掻いて)白髪頭を掻けば、(髪が抜けるので)髪は更に薄くなって、簪(かんざし)も挿せなく(させなく)なりそうだ。

語注など
春望 ・・・ 春の眺め(ながめ)。城 ・・・ 城壁で囲まれた都市。この作品では長安のこと。簪(しん) ・・・ かんむりをとめるピンのこと。

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