金縷(きんる)の衣 杜秋娘

金陵(南京)の街に年若き人気妓女がいた。
名を「杜秋娘」(としゅうじょう)と言う。
唐の徳宗のときの地方官吏、「李錡」(りき・浙西観察諸道塩鉄転運使)は杜秋娘に惚れて愛妾にした。
杜秋娘はそのときまだ15歳だった。

揚子江の金陵あたりの流れは清く、そこで生まれた女性は容色が優れているといわれ、その中でも杜秋娘は格別で、紅おしろいの化粧も必要ないほど。
李錡は自邸に多くの美女を囲い、そのなかで杜秋娘も玉杯を挙げ、この「金縷衣」(きんるい)という詩を唄った。


 金縷曲(金縷衣) 杜秋娘

 勸君莫惜金縷衣,
 勸君須惜少年時。 
 花開堪折直須折,
 莫待無花空折枝。
 
      

君に勧む 金縷(きんる)の衣を惜しむ莫(な)く
君に勧む 須(すべから)く少年の時を惜しむべし
花の開きて折るに堪えなば直ちに折るべし
待ちて花無く空しく枝を折る莫れ 


  意味は、こんなです。

 さあ、どうぞ。立派な着物を惜しむ(栄達に拘る)ことはありません。
 さあ、どうぞ。今の若い時をこそ大切にいたしましょう。
 花が咲いて折ってもいい頃なら、すぐに折り取ったほうがいいのです。
 花がなくなるのを待ってから、枝を折っても虚しいばかりでしょう。


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