冬の朝  (プーシキン)

冬の朝  (プーシキン)

凍てつく寒さ 陽のひかり 青い空!
かわゆい友よ ねむっているの?──
いとしいひとよ 起きなさい。
君のやさしい目をあけて
北の夜空の星のように
北のオーロラを迎えなさい!

きのうの夜は雪のあらしが吹きすさび
おぼろな空には霧がたちこめ
黄いろい月が色あせたしみのように
むら雲のあいだからのぞいていた
そして君は悲しげに坐っていた──
だが きょうは……窓をごらん──

青空のもと雪がみごとな敷物のように
朝のひかりにかがやいている。
見すかせる林ばかりが黒ずんで
つららをかぶった枝をとおして
もみの木立のみどりも見える。
氷の下には小川がきらめく。

こはくの色に照りはえる部屋のなか
ここちよい音をたてながら
もえはじめた暖炉のそばで
思いにふけるのも楽しいけれど
栗毛の牝馬に小型のそりを
ひかせるのもわるくはない。

朝のかがやく雪の上で
いとしい友よ きおいたつ
馬の走りに身をゆだねよう。
ひとの通わぬあの原や
いつとも知らず裸になったあの森や
むつかしい岸のほとりをおとずれよう。

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