越前と若狭の旅 その6 旧岸名家を見学

家の中は通り庭となっている。

通り庭は民家の土間のことで,表口から裏口へ通り抜けられるようになっているもので、京都や特に大阪の商家では一般的で、ここ三国の商家も同じ造りである。

通り庭には笏谷石(しゃくだにいし)が使われている。

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この石は凝灰岩の一種で福井県福井市の足羽山で採掘される石材で、江戸時代には露天掘りで採掘され北前船により全国に出荷されていたが、1999年に採掘は終了し現在は採掘されていない。

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通り庭の左手は全部水回りで、台所や風呂場などがある。

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通り庭の右手は人の住居となっていて、玄関を入ると、御上(おえ)の間(上がり口の間)があり、その向こうに中の間が続いていて、座敷は左奥にある。

通り庭を前へ進むと、釜場の上に明り取り用の天窓が設置されている。

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今ロープが外されているが、暑い時期にはロープを引くと障子戸が開いて風が入って来て涼しくなる仕組みとなっている。

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そして、三国の町家の特徴の一つがこの家の中の井戸で、三国の街は隣どおしが隣接しているために外に井戸を掘ることができず、このように家の中に井戸が掘られている。

ポンプは大正に入ってから設置したということで、それ以前はつるべで井戸水を組み上げた。

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続いて五右衛門風呂が設置されていたが、もちろん僕はこの風呂に入ったこともないので簡略に説明する。
石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられたという俗説から、かまどの上に鉄釜を据え、下から火をたいて直接に沸かす風呂で、入浴のときは、浮いている底板を踏み沈めて入る。

 昭和30年代まで実際に使われていたが、これがあるのは比較的裕福な家庭に限られていたとのこと。

この当時はもらい湯と言って、風呂のない家の方が風呂のある方の家に行き、風呂にいれてもらったこともあった。

案内のおばあ様に30分程説明いただいて、旧岸名家をあとにした。

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