奈良散歩 その44 秋篠寺に入る 


秋篠寺は小さなお寺だが、特に女性の方に人気があるお寺で、その女性好みのお寺に、この東門から入った。





画像1

  庭は紅葉にはまだ早いようである。

秋篠寺の女性人気の理由だが、その大半は堀辰雄著「大和路・信濃路」に紹介されている次の文章のようである。


「午後、秋篠寺にて」


「いま、秋篠寺という寺の、秋草のなかに寐そべって、これを書いている。いましがた、ここのすこし荒れた御堂にある伎芸天女の像をしみじみと見てきたばかりのところだ。このミュウズの像はなんだか僕たちのもののような気がせられて、わけてもお慕わしい。朱い髪をし、おおどかな御顔だけすっかり香にお灼けになって、右手を胸のあたりにもちあげて軽く印を結ばれながら、すこし伏せ目にこちらを見下ろされ、いまにも何かおっしゃられそうな様子をなすってお立ちになっていられた。……」


つまり、この堀辰雄によって紹介された伎芸天見たさに、多くの女性がこの寺を参拝するのである。


そのことを踏まえながら、秋篠寺の境内を進んで行く。





画像2

  突き当りの白壁を左手に曲がって歩いて行く。



画像3

  今日は午前中に薬師寺と唐招提寺という二つの大寺を巡って、そこで精力の大半を使い果たしたので、午後の最後となる秋篠寺はのんびりと巡ることにする。

伎芸天以外の魅力も探しながら、秋篠寺境内をのんびりと歩いて行くと、ようやく参拝者入り口の案内標識が見えてきた。





画像4

  寺は小さいが秋篠寺の庭は結構広いようで、ここを右に曲がる。



画像5

  右に曲がると、左右に苔の見事な庭が広がって行って、どうやら秋篠寺は苔の見事な寺でもあるようで、伎芸天以外の魅力を一つこの寺で見つけた。



画像6

 その魅力があまりに見事なので、ここに立ち止まってうっとりしながら数分を過ごした。



画像7

 伎芸天以外に、この見事な苔だけを見るために、寺を訪れる人もきっといるだろうと確信した。



画像8

 苔に見とれながら歩いているうちに、ようやく参拝者の受付場所が見えてきた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント