石川啄木と函館 その2 立待岬で眠る啄木

 函館西端から函館山のすそ野を横切り、函館山の南東に位置する石川啄木ゆかりの立待岬まで行った。
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 立待岬は、北海道函館市住吉町にある、津軽海峡に面した岬である。
 津軽海峡につきでた断崖上にあるため展望が良く、天気の良い日には下北半島を望むことができ、付近には与謝野鉄幹・晶子の歌碑も設置され、函館有数の観光スポットとなっている。
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 ここは公園として整備されていて、大森浜と同じようにここも浜茄子の花が真っ盛りとなっていた。
 岬へ向かう道路は車一台分程度の幅で一方通行となっており、岬へ向かう道路の途中に墓地が点在しているが、その墓地の一角に石川啄木及びその一族の墓がある。
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 堂々とした立派な墓である。
 横に設置されている階段から、墓の前に上がる。
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 啄木の親友であり、後に義理の弟ともなった宮崎郁雨の提案で、樺太の旧日露国境の標石を模して作った墓碑は、啄木一族が住んだ青柳町や好んで散策した大森浜と向かい合って建っている。
 墓碑には、歌集「一握の砂」に収められた「東海の小島の礒の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」が刻まれていた。
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 墓碑の横からは、函館の海や函館の街が大きく広がっていた。
 この墓の隣には、宮崎郁雨の歌碑が建っている。
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 碑に刻まれている歌は以下のものである。
  蹣跚(まんさん)と  夜道をたどる  淋しさよ  酒はひとりし  飲むものならず 
  (蹣跚=まんさん よろめき歩くさま、酔歩) 

  酒に酔って街中をふらふらと歩き、若かりし頃に啄木と語り明かしたことを思い出して、この歌を作ったのだろうか。
 啄木はすでにこの世にいない、淋しい酒となっている。

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