「ブロードウェイ通りのページェント」  ホイットマンの書いたサムライ使節の詩

ホイットマンの書いたサムライ使節の詩

 西の洋をわたって、ニフォン国より 此方 〔 こなた 〕へとやってきた、
  礼儀ただしい、頬の浅黒い、二刀差 〔 にほんざ 〕しの使節たち。

  幌をおろしたバルーシュ型馬車にふんぞりかえり、無帽なまま、厳粛に
  今日、マンハッタンの往来を乗りすぎる。
 《 自由 〔 リベルタード 〕 》よ!!
 わが目にとらえているものを、他の人も目にしているか、それはわからないけれど、ニフォン国の諸侯らの行列をお供する使者たちが、あるいはしんがりを引率し、上側から、周りからまとわりつき、隊伍を編成つつ、行進していく。  
 
 けど何にしろ、私は私の目にするものを歌うんだ、《 自由 〔 リベルタード 〕 》よ。

 百万の足でマンハッタン[の衆]が、囲いから放たれて鋪道に舞いおりるとき
 雷鳴はじけるような砲声が、私の愛するその轟音で私を奮い立たせるとき、
 丸筒の砲口が、私の愛する硝煙の匂いのなかから、敬礼[の砲を]火吹くとき、閃く大砲が、私の全注意をむけさせ、そして空の雲がやってきて私の都市 〔 まち 〕を、 華奢 〔 きゃしゃ 〕な薄い霞で覆うとき、無数のまっすぐな《茎》、波止場の森が素敵に色濃く染まるとき、豪華に飾られたどの船も、てっぺんに旗を掲げたとき、三角旗が尾をたなびかせ、《 花づな飾り 〔 フェストゥーン 〕 》が窓から往来に吊るし掛けられて、ブロードウェイ通りのことごとくが、徒歩の《 往来人 〔 ゆききするひと 〕 》や徒歩 佇立者 〔 たちど まるひと 〕 》たちに占拠されて、人ごみのもっとも密集しているとき、家の正面が、人間でわきかえっているとき、いちどに何万もの目が、取りつかれたように目を凝らすとき、かの列島からの主賓たちが前進し、ページェントの行列の進行が 目にみえるとき、そして召集がなされ、幾千年[幾星霜]のときを待ちつづけた答えが  答えられるとき、私もまた立ちあがり、そして答え、鋪道に舞い降りて群集にいり混じり、彼らとともに目を凝らす。

  以下省略

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