甲州街道と佐久平みち その22 北向観音 

 常楽寺の次に、北向観音に行った。


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 北向観音は天台宗の寺院で、近隣にある同じ天台宗の常楽寺が本坊であり、その伽藍の一部として同寺が所有管理している。

寺伝によれば、825年に円仁(慈覚大師)によって、常楽寺とともに開創されたとされる。



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 北向観音下の駐車場は午後4時半までは有料となっているが、まだ午後3時を少し過ぎた時間だったので、駐車料金をしっかり払って北向観音に向かった。」

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 幾度か火災にあったが再建され、1694年に参道の脇にあった長楽寺が廃絶されたために常楽寺の直轄となった。

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 階段を数十段上って、石垣の上に建つ北向観音堂に到着した。

北向観音という名称は、堂が北向きに建つことに由来する。


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 北向観音の境内にある立て札には、「本尊は千手千眼観世音菩薩で北斗星が暗夜の指針となるように、この北向きのみ仏は衆生を現世利益に導く霊験があり、南向きの善光寺と相対し古来両尊を参詣しなければ片詣りになるといわれている。」と書いてある。

要するに、善光寺は極楽浄土という来世へのご利益、北向観音は現世へのご利益、片方だけでは片詣りとなり、両方お詣りしてくれということである。


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 善光寺には行けなかったが、とりあえず北向観音には丁寧に参拝して現世利益をお願いした。

参拝後境内を右手に歩いていくと、思いがけないものがあった。



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 川口松太郎の小説「愛染かつら」で有名な愛染カツラの木である。

この北向観音境内に生育するカツラの巨木は推定樹齢300年以上で、600年から650年、1000年以上などの諸説がある。



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 川口はこのカツラの木と木に隣接する愛染明王堂に着想を得て、若き医師と美貌の看護婦の恋愛ドラマを書き上げ、小説及びこれを原作とした映画の大ヒットによって、この木も「愛染カツラ」と呼ばれるようになったという。


このカツラの木から少し離れて、崖を背にして温泉薬師瑠璃殿が建っていた。



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 かなりインパクトのある懸造りの建物で、創建がいつかは正確にはわかってないが、現在の建物は江戸時代に再建されたものという。

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 この温泉薬師瑠璃殿の前には、北原白秋の句碑をはじめ様々な方の石碑が建っているが、詳しくも見ないですぐに、近くにある今日の宿「かわせみの宿」へ向かった。

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