能登(日本道)への道 その31 キリコ会館 

 朝ドラ「まれ」の街中のロケ地巡りの続きで、キリコ会館に行った。
 ここでは能登の伝統的な夏祭りである「キリコ祭り」に実際に使われているキリコの展示や、神事の紹介をしている。
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 キリコとは、「切子燈籠」の略であり、「切籠」でキリコと読ます。
 キリコは祭りの御神灯であり、神輿の足元を照らす照明役として、神輿とともに担ぎ出されるものである。
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 この黄矢印のキリコが、希たち高校生仲間が担いだものである。
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 ここにあるクラスのキリコはビルの4階程の高さがあり、巨大な松明の灯りとともに輪島の街を照らし出し、祭りに繰り出した人々を熱狂させるのである。
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 キリコの始まりがいつ頃かは定かではないが、奥能登には大小800本以上のキリコが180地区で今も保有され、能登人に欠かせない大切な宝となっているという。
 会館に展示されていた、「キリコ祭りの写真とキャッチコピー」がすんなり心に入ってきて、実際に祭りを体験しているような気になった。
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 希たち高校生仲間も、こんな素敵なキリコを担げばお互いに「いい女といい男」にしか成れないので、祭りに恋しているうちに本物の恋が始まり、朝ドラの展開そのものの世界となる。
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 祭りの季節が近づくと、青春ドラマは一気に満開となる。
 ここでキリコの歴史に切り込んでみる。
 最初にキリコが記録文書の中で登場するのは1647年の輪島・住吉神社の祭礼定書の中で、ここには神輿のお供をするキリコの事や他地域から祭り見物をする人たちで賑わう様子が書かれている。
 ただし、この頃は現在のキリコの原型と言われる「笹キリコ」をさしているようである。
 1800年ごろを境に、能登のキリコは急速に巨大化して行き、同時に日本海沿岸の青森のねぶた祭り、秋田の竿灯祭などの灯篭も巨大化していった。
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 北陸から東北にかけての日本海沿岸には、頻繁に日本海を行き来した北前船の影響で、絶えず同一の情報と文化が伝播していき、巨大灯籠の祭りが盛んになったと考えられる。
 参考までに北陸から東北にかけての日本海沿岸には、こんなにも巨大灯籠の祭りがある。
 山県魚津・たてもん祭り、福野・小矢部の夜高祭り、高岡市・伏木曳山祭り、新潟県直江津の祇園祭り、新潟市七夕祭り、佐渡一宮弥彦神社の灯籠神事、秋田竿燈まつり、能代ねぶ流し、弘前ねぷたまつり、青森ねぶた祭など。

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