耽羅紀行(済州島の旅) その40 セウォル号事件を見ながらの昼食

 僕らツアーは、この頃韓国史上最悪の事故が起こっていることも知らず、昼食場所の咸徳海岸に、午後1時頃到着した。

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 曇天の日だったが、このあたりの風景は美しく、砂浜の向こうには風力発電の風車が設置されていて、そういえば済州島は風と石と女の多い三多の島と呼ばれていたという事前知識を、この時になって初めて思い出した。 

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 ここが、済州島特産海鮮料理専門食堂である。
 相変わらずハングル語が店の全面に氾濫している。
 ハングル文字での店の名は、定置網の食堂べンションというふうに確認したが、間違っているかもしれない。

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 店の前にはこんな可愛い、鰺ヶ沢の噂の犬「わさお」の孫みたいな犬が飼われていた。僕らが席に着く前に食事はテーブルに並んでいた。 

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 昼食は済州島の名物である鯖焼き定食である。 

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 この脂の乗った鯖焼きを肴に、Kさんとの済州島最後のランチを楽しんでいる時に、ここの食堂のテレビがこの時、大きく傾いた大型カーフェリーの様子を放映していた。
 

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後で知ったが、放映されていた画像は録画で、実際にはセウォル号は4月16日10時過ぎには船首底部を除き沈没[してしまった。
 日本へ帰ってから事件の詳細を知ることになるが、この時点では僕らは韓国フェリーが転覆したことしか知らなかった。
 テレビ画面の数字が、生存者か行方不明者かの区別もつかなかった。
 ここからは、日本へ帰ってから知ったことである。

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 2014年4月16日午前8時58分頃、韓国仁川の仁川港から済州島へ向かっていた、清海鎮海運所属の大型旅客船セウォル号が、全羅南道珍島郡の観梅島沖海上で転覆沈没した。
 事故が発生したセウォル号には、修学旅行中の安山市の檀園高等学校2年生生徒325人と引率教員14人の他、一般客108人、乗務員29人の計476名が乗船し、車両150台余りが積載されていた。
 事故の死者は、乗員・乗客が295人、捜索作業員8人(韓国海軍兵1人、民間ダイバー2人、消防隊員5人)、行方不明9人となった。

 こんな大事故が目の前で起きているとも知らず、僕とKさんはお互いの韓国旅行の話などで盛り上がり、Kさんは事故の起こった珍島付近を3月末に旅していたことなどを話していた。
 その旅行後、どうしても珍島の南の島である済州島に旅行したくなって、このツアーにわざわざ北海道から申し込んだのだという。(その気持ちが僕には理解できた。)
 後で考えると、僕やKさんもセウォル号のような事故に巻き込まれても不思議はないなと痛切に感じた。
 それでも僕やKさんは旅に出る、済州島最後の昼食はそれを確認した時間となった。

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