世界最大の民族集団「漢民族」にスポットを当て、民族を考える。

漢民族(かんみんぞく)は、中華人民共和国(中国)、中華民国(台湾)、シンガポールで大多数を占める民族で、13億人もおり、人類の20%を占める世界最大の民族集団である。

中華人民共和国では漢族と呼ばれ、中華人民共和国の人口の90%以上を占める。(残りは55の少数民族)

 
イメージ 2





漢民族の由来は中国の漢の時代に遡る。

漢民族はその昔、漢民族とは称されておらず、華夏族と称されていた。

漢民族という名称は漢王朝(BC206AD220)の時代から今日まで使われてきてはいるが、今でも本土の中国人は中国のことを華夏、中華文明を華夏文明と呼ぶことがある。



学者によると、周王朝(BC1066BC256)の創立者である周の武王が商王朝(殷王朝ともいわれる。BC16世紀~BC1066)の末代の商の紂王を討ち取った後中原に定住し、その一族を中国の伝説上の先聖王である神農・黄帝・堯・舜をちなんで「華族」と称した。

また夏王朝(BC21世紀~BC16世紀)の創立者の大禹の末裔が「夏族」と称されていたことから、中原に居住していた族群を「華夏族」と称するようになったと言われている。

漢の時代は前漢及び後漢合わせて408年間にも及び、版図が空前に拡大し、文化も高度に発達した。

この時期の華夏族は周辺民族から「漢人」と呼ばれ始めた。

これが漢族の由来である。



漢民族は漢の時代に形成し、その後幾度の民族融合及び異民族の漢化を経て現在の漢民族を形成した。



 漢族に典型的な遺伝的血統があるわけではなく、その実体は漢字の黄河文明を生み出した中原と周辺の多民族との間で繰り返された混血。

ゆえに、異民族でも漢族の文化伝統を受け入れれば、漢族とみなされる

実際、漢民族は現代に至るまでの長い歴史の間に五胡、契丹、満州、モンゴルなど、多くの民族との混淆の歴史を経て成り立っている。





漢民族の民系及び方言

北方民系  長江以北に広く分布し、漢民族の主体とされている華夏族。普語を母語とする。

広府民系  広東省、広西省、香港及びマカオに分布し、広東語を母語とする

呉越民系  江蘇省南部、上海、浙江省、安徽省南部及び江西省北東部に分布し、呉語を母語とする

鄱民系  江西省、湖南省南東部部、湖北省南東部、安徽省南西部及び福建省の北西部に分布し、贛語を 母語とする。

湖湘民系  湖南省、重慶と広西の一部に分布し、湘語を母語とする

客家民系  広東省東部、福建省西部、江西省南部及び四川省の一部に分布し、客家語を母語とする

閩海民系  福建省、台湾のほとんど及び広東省、海南省、浙江省の一部に分布し、閩語を母語とする

巴蜀民系  四川省、重慶などに分布していたが、度重なる大戦乱により絶滅。以降は湖広人の末裔が移り住み、西南官話を操る。

台湾民系  主に台湾に分布し、主に閩海系、客家系および台湾原住民との度重なる混血により形成されている。台湾華語などを母語とする。







中華思想(ちゅうかしそう)は、中国が宇宙の中心であり、その文化・思想が神聖なものであると自負する考え方で、漢民族が古くからもち続けた自民族中心主義の思想であり美称である。



漢民族とは異なる周辺の辺境の異民族を文化程度の低い禽獣であるとして卑しむことから華夷思想(かいしそう)とも称す。

中国人の考える中華思想では、「自分たちが世界の中心であり、中心から離れたところの人間は愚かで服も着用しなかったり獣の皮だったり、秩序もない」ということから、四方の異民族について四夷という蔑称を付けた。



イメージ 1





東夷(とうい)   古代は漠然と中国大陸沿岸部、後には日本・朝鮮などの東方諸国で、貉(むじな)の同類。

西戎(せいじゅう)所謂西域と呼ばれた諸国など。羊を放牧する人で、人と羊の同類。

北狄(ほくてき) 匈奴・鮮卑・契丹・蒙古などの北方諸国で、犬の同類。

南蛮(なんばん) 東南アジア諸国や南方から渡航してきた西洋人などで、虫の同類。



 この中華思想のような思想は、実はどの民族でも潜在的に持っているものである。

 我々意識という仲間意識から派生したもので、「我々は人間、お前らは動物」なんて呼び方は実は先住民族や縄文時代のような生活をしている部族にも見られる。

 自己中心的な考え方だが、民族の先行形態はこのようなものである。



 我々と違う言葉を話したり、生活習慣が違うと野蛮と見なし、犬やムジナ扱いとなる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント