奈良散歩 その12 南大門まで歩く

 次に東大寺四月堂(三昧堂)である。
 ここは二月堂や三月堂のある上院エリアの小さなお堂で、三月堂の向かいに位置する。

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 本来の名前は三昧堂だが、このお堂で毎年四月になると法華三昧会(ほっけさんまいえ)と呼ばれる法要が執り行われることから、四月堂という名で呼ばれるようになっていった。

堂内にはかつて脚が短く独特の佇まいを見せる千手観音菩薩立像が本尊として祀られていたが、現在は東大寺ミュージアムの展示物として移転、代わりに二月堂から十一面観音菩薩立像が招かれて本尊として安置されている。


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 このお堂は、時代によって本尊が比較的頻繁に代替わりしているのが特徴となっている。

次に閼伽井屋(あかいや)」である。


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 この建物は二月堂」のすぐそばにあり、現在経っている建物は鎌倉時代初頭の13世紀前半に建立されたものと推定されている。

閼伽井屋は仏堂ではなく、修二会のクライマックスにあたる3月13日の午前2時頃に閼伽井屋の建物の内部にある若狭井と呼ばれる井戸から神聖な水を汲み上げ、仏前にその水をお供えするという儀式に使われる建物である。


「お水取り」のお水を供給する、非常に重要な建物なのである。


上院エリアとはここでお別れ、再び大仏殿方向に向かった。


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 ここは大仏殿と南大門の間の通りで、右手には鏡池があり、東大寺の中でも最も観光客で賑わうスポットである。



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 猿沢の池の前では、アジア系と思われる男女が鹿と遊んでいた。



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 これから南大門の方に向かってメインストリートを南の方に歩いていくが、次から次とアジア系(たぶん中国人)の観光客が南大門の方角からやって来る。


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 ここでも観光客の方々が、11月の爽やかな季節の中で鹿と楽しく遊んでいる。

 最近の日本の国は昔と違って中頃の秋と言われた10月が旅行のベストシーズンではなくなっている。

 6月から10月まで、日本の国はまるで亜熱帯の台湾かフィリピンのように、猛烈な台風に襲われて旅行どころではなくなっている。

 最近の日本は4月、5月と11月が、台風や大雨が少ないうえに暑くもなく寒くもないので、最も良い旅行シーズンとなっている。

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 観光客や鹿に視線を奪われながら歩いているうちに、どうやら南大門に到着である。

天平創建時の門は平安時代に大風で倒壊して、現在の門は鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人が再建したものである。


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 門の中を通り抜けていく。


 巨大な円柱の柱は18本もあり、その高さは21mあり、門の高さも基壇上25.46mで、東大寺にふさわしいわが国最大の山門である。

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 しばらく歩いて後ろを振り返ると、巨大な円柱の柱の間にかなりの数の観光客の方々が居られて、柱の大きさを実感するのに丁度いい対象となっていた。


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 大勢の観光客が通交して元気のいい子どもたちの歓声が飛び交い、可愛い鹿たちの仕草に観光客の誰もが顔をほころばせる。

 この風景こそ、違うことなき「本物の奈良の風景」そのものであると確信した。


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