近江街道をゆく その25 彦根城の防備の仕組み

これから天下の名城として名高い彦根城に登る。

しかし漫然と見ても何も面白くないので、2時間案内で1000円のボランティアガイドを頼んで、この方の説明を聞きながら彦根城を散策した。
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まず、このおもて坂を登っていく。

城は敵が攻めてくるのを前提に造られているので、彼らが攻めてきた場合に混乱するように、階段の高さや幅を不揃いにしてあるので、僕らが歩くときはリズムが悪くてまことに歩きにくくなっていている。

しかし、敵を防ぐにはかっこうの造り方で、わっと攻めてきた敵は隊列を見出し混乱状態でこの上にある山門に到着ということになるのである。

山門では彦根藩士が待ち構えていて、混乱した敵を仕留めるという仕組みになっている。

更に工夫されているのが重文となっている現存する唯一の天秤櫓である。
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この廊下橋を中心に櫓が左右対象についていることからこの名が付けられたが、敵が侵入してきた時にこの廊下橋は落とされる仕組みである。

ガイドの方は持参した資料を開いて攻撃の仕組みを詳しく説明してくれた。
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本丸の周りには堀切が掘ってあり、周囲からは簡単に入りにくくなっていて、本丸と接続しているのは2箇所の廊下橋だけとなっている。

敵が攻めてきた際には廊下橋を落として、堀切の下で侵入口を探して右往左往している敵を、堀切の両側上部に建てられた櫓から集中攻撃して天守を守るのである。
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更にガイドは彦根城の概略図まで出して、2箇所の堀切の位置を親指と人差し指で指し示して、彦根城の防備の仕組みを完全に納得させてくれた。

石垣の話にも興味が湧いた。

天秤櫓の石垣は廊下橋を境にして東側と西側では石垣の積み方が異なるという。

東側の積み方は自然石をそのまま用いる「野面積み」で、西側は石と石の接合面(合端)を加工して積み上げる「打ち込みハギ」といわれる積み方がされているという。
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ここは典型的な野面積みの手法で、胴長な石を用い短径面を前面に出す積み方で、「牛蒡積み」の手法が用いられている。
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二つの積み方を具体的に表わすとこうなるが、打ち込みハギの石垣は石を下方に落とし込むように積まれており、「落とし積み」の手法がとられている。
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石積みのやり方で算木積みという方法も教えてもらった。

城郭の石垣に見られる石垣の出角部分(隅石)の積み方で、 長方体の石の長辺と短辺を交互に重ね合わせることで強度を増す工法である。
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天秤櫓の石垣にこの事例の積み方があったが非常に美しいと感じた。

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