最強の先住民族 ヤマナ族

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最強の先住民族「ヤマナ族」(成人式での姿)


 およそ10万年前にアフリカを出たホモ・サピエンスは急速に地球上に拡散、5万年前にはアジア南部,ヨーロッパ,オーストラリアがその居住範囲となり、大型草食獣を追ってアジア大陸を北上していったグループは、2万年前に最後の氷河期に入ると動物と一緒に移動を開始し,海水面が下って陸続きのベーリング海峡を歩いて渡り,北米大陸に達した。

 そして,氷河期の後退とともに南下、北米大陸と南米大陸を縦断し、わずか3000年でその南端に達した。(今から1万2千年前の話である。)
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 この一番遠くまで旅した人類が、ヤマナ族の先祖である。

 探検家「関野吉晴」はこのヤマナ族が到達した人類拡散の旅の最南端であるナバリーノ島からグレートジャーニーの旅を出発したのだった。

 ヤマナ族はフエゴ島やその南に位置するナバリーノに住んでいた狩猟採集を生業とする民族。
 極寒地での生活なのに、普段の彼らはフンドシのような布とアザラシの毛皮だけ裸同然の格好でいた。


 雨が多く風が強いこの地域では、濡れた衣服を身に纏っているよりは裸でいるほうが身体を冷やさずにすむし、裸の方が火にあたった時に身体が早く温まるからだという。
 また保温と防水のため、アザラシやペンギンの脂と特殊な染料を全身に塗っていた。
 ヤマナは雨が降ると毛皮を脱いで裸になり、舟や家の中で常に焚いている火にあたって身体を温めていた。
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 男はアザラシ等の狩に行き、女は海に潜って貝やウニを採集して食料を確保していた。

 ほとんどここに到達した1万年前と同じ生活を19世紀までしていたが、19世紀以降、ヨーロッパ人達が本格的に入植し始め、彼らの人口は急速に減少し、現在では絶滅(1人か2人生きているという話もある。)してしまった。
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 絶滅の原因は、ヨーロッパから持ち込まれたウィルスによる風邪がヤマナの人々の間で大流行したため。

 その頃少しずつ洋服を着る習慣になっていた彼らだが、服を洗濯する習慣がなかったため、ばい菌だらけの服で生活することとなり、次々と病に倒れていったという。

最果ての地まで到達した最強の先住民族の彼らだが、あまりにあっけなく哀しい最後となった。

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